
長年使っていたiMac 2017(Intel Mac)も、そろそろサポート終了が近づき、動作にもストレスを感じていました。
ちょうどプライムデーのタイミングに重なったため、Appleシリコン世代の「Mac mini M4」に買い替えてみました。
購入したのはM4 Mac miniの「吊るし(標準構成)」モデルと呼ばれるもの。税込10万円を切るコスパマシンは果たして使い物になるのか気になるところ。
本記事では、iMac 2017ユーザー目線で、使い勝手・動作速度・互換性などリアルな使用感をレビューしていきます。
Mac mini M4を選んだ理由
iMac 2017の限界とサポート終了
長い事活躍してくれた、iMacですが入れているOSはVenture(13)で最新版のSequoia(15)より2世代も前です。
Big Sur(11)にアップデートしたあたりから、レインボーカーソルが頻発するようになり動作にストレスを感じていましたが、使用しているアプリの対応OSが上がって使用できなくなるため、仕方なくアップデートしていた感じです。

記事にはしていませんでしたが、以前メモリを増設して何か接続に失敗したのかThunderboltポートが反応しなくなり不便だったのも購入したかった理由の一つです。

iMacのメモリ交換は無謀でした
吊るしモデルを選んだ理由
Mac mini M4の吊るしモデルをを選んだ理由は、高い性能に定評のあるM4チップ搭載されていることと、何と言っても10万円を切る価格設定です。
メモリは最小構成であっても16GBあるため問題なし。ストレージ256GBはどう考えても足りないのですが、512GBで+30,000円。2TBだと+120,000円というのは許容できませんでしたが、外付けSSDという選択肢があるため最小構成に踏み切りました。
開封と外観レビュー

初めてのmac mini。箱のサイズが約14cmの正方形でめちゃくちゃ小さいです。
Apple製品おなじみのペリペリを剥がして、開封。

余計なものは入っておらず、箱を開けるといきなり出てきます。ここに至るまで、散々Youtubeなどで見ていたため新鮮味はあまりありません。

本体を出すとしっかり目な、電源ケーブルが入っています。どうしてUSB-Cにしなかったのか、「メガネ型」の端子の電源ケーブルです。



本体底面には、評判の悪い電源ボタン。正面はUSB-C x 2とヘッドフォンジャック、背面はThunderbolt 4 x 3、HDMI、ギガビットEthernet、電源となっています。
シンプルかつ潔い仕様ですが、USB-Aを使うシーンもあるためハブは別途購入しました。

こちらは別記事で紹介します!
使用感レビュー : 吊るしモデルも快適か!?
レインボーカーソルがたびたび出る、iMacと比べると当然快適です。
何をやってもキビキビ動作して、ストレスは今の所なにもありません。しかし数値的なものがないと、比較もしづらいためベンチマークソフトを使い計測してみました。
まずはGeekbench 6 for macで計測した結果が以下。参考値としてGeekbenchのサイト内にあった、Processor Benchmarksの上位Processorも付記しておきます。
Geekbench 6@CPU
Processor | Single-Core Score | Multi-Core Score |
---|---|---|
Apple M4@4.41 GHz(10コア) | 3642 | 14055 |
AMD Ryzen 9 9950X3D @4.3 GHz (16コア) | 3401 | 22509 |
Intel Core i9-13900KS @3.2 GHz (24コア) | 3125 | 21423 |
Geekbench 6@GPU
Processor | Score |
---|---|
AMD Ryzen 9 9950X3D @4.3 GHz (16コア) | 365199 |
Intel Core i9-13900KS @3.2 GHz (24コア) | 257317 |
Apple M4@4.41 GHz(10コア) | 37763 |
Cinebench2024@CPU single core
Processor | Score |
---|---|
Apple M4@4.41 GHz(10コア) | 172 |
Apple M1 Max 3*GHz | 113 |
Apple M1 Ultla 3*GHz | 113 |
Cinebench2024@CPU Multi core
Processor | Score |
---|---|
Apple M1 Ultla 3*GHz | 1625 |
Intel Xeon W-3265M 2.7GHz | 1579 |
AMD Ryzen Threadrippe 2990WX 32-Core | 1201 |
Apple M4@4.41 GHz(10コア) | 923 |
Cinebench2024@ GPU
Processor | Score |
---|---|
AMD Radeon PRO W6800 | 9643 |
NVDIA GeForce RTX 2070 SUPER | 6306 |
Apple M4@4.41 GHz(10コア) | 3898 |
これらの結果からも、瞬間的な処理能力の高さ(レスポンスの良さ)がわかります。
一方GPUの評価を見ると、グラフィックス性能はそこまで強くなく3Dや重いゲームなどには向いてないと言えるでしょう。
iMac(Intel)からMac mini(Appleシリコン)への乗り換えTips

Time Machineを“まるごと復元”せずに、必要なものだけ選んで移行
旧iMacからの移行は、Time Machineのバックアップをそのまま復元するのではなく、選択的に移す方法を取りました。というのも、Intel MacとAppleシリコン Macでは内部構造が異なり、そのまま移行すると不要な設定や非対応アプリまで引き継がれてしまう可能性があるからです。
また、SSDが256GBでは容量が少ないため、外付けSSDにOSを入れています。
手順としては以下の通り:
- 外付けSSDを接続して、Mac mini上でAPFSフォーマット
- そのSSDにmacOSを新規インストール(オプション起動などで可能)
- セットアップ中に移行アシスタントを使用
- 「アプリケーション」
- 「ユーザーデータ(必要なものだけ選択)」
- 「その他のファイルとフォルダ」
- 「システムとネットワーク」
これにより、不要なIntel時代の設定や動かないアプリを避け、クリーンかつ効率的な移行が可能になりました。
注意:Intel Mac時代のアプリがAppleシリコンでは動作しない場合もあり
移行後、一番困ったのがGoogle日本語入力(旧バージョン)がAppleシリコンで動作しなかったことです。
OS起動後、なぜか文字入力ができなくなり、検索することも、パスワードが必要な設定も開けずしばらく原因が分からない状態に。調べたところ、Rosetta 2非対応のアプリが自動起動して入力システムを壊していたことがわかりました。
一度、macOS純正日本語入力に変更することで回避。一旦アンインストールしました。2025年7月時点Google日本語入力はApple Siliconネイティブサポートしていないため、様子見としたいと思っています。
必ず最新版のアプリケーションを入れ直す(Intel専用バイナリは避ける)
起動直後にキーボード入力ができない場合は、日本語入力系アプリの削除や見直し
可能であれば、最初はmacOS純正の日本語入力で起動テストするのがおすすめ

TimeMachineがあれば、何度でもやり直せます。不安な方は段階的に移行してみてください。
まとめ:Mac mini M4(最小構成)は誰におすすめか?
Mac mini M4(最小構成/吊るしモデル)は、税込10万円台前半でAppleシリコンの性能を体験できる、非常にコストパフォーマンスの高い1台です。
ただし、メモリ8GB/ストレージ256GBという仕様は、すべてのユーザーにとって万能とは言えません。
こんな方におすすめ
- 初めてMacを使う人(Mac入門用として最適)
- Web閲覧・動画視聴・Office作業・メール中心のライトユーザー
- 簡単な画像編集・音楽制作・軽めの開発用途(VS Code、Xcodeなど)
- サブマシンや省スペースなデスクトップが欲しい人
このような方にとっては、吊るしでも十分どころか、快適すぎるレベルです。iMac 2017など旧Intel機から乗り換えた場合は、体感で2〜3倍以上速くなったような印象すらあります。
逆に長時間の4K動画を編集する方や3Dなど重い作業をする方はメモリやストレージを増設もしくは上位機種の選択を検討したほうが良いでしょう。

プログラミングもPHPやNode.jsぐらいで、動画編集もショート動画の編集ぐらいしかしないので軽快&静音&省スペースで超快適です!